知らないと損。 美味いラーメンとは?

気にしてラーメン

秋なすと蟹白醤油のらーめん|酒楽亭 空庵|愛知県名古屋市緑区武路町

外出先で周辺のラーメン店を探していると「酒楽亭 空庵」が近くにあることに気づき、すぐに向かいましたがお昼前の時間帯で駐車場は満車。
近くで車を停車して少し待っていると10分ほどで駐車場が空いたので、すぐに駐車場に車を停めて店内へ。

「酒楽亭 空庵」の創業は2013年。店主はそれまで上海の高級日本料理レストラン「FOUNT」で料理長を務めていた方で、20年以上懐石料理を手掛けてきたベテラン和食職人。
オープン当初は「鶏白湯」を看板メニューにしていたそうですが、2014年末くらいから「鴨」をメインにしたメニューにリニューアルしたそうです。

和風でモダンな店舗と絶景の日本庭園

店舗前の駐車場に車を止めた時に感じていましたが、店舗は和風でモダンなおしゃれな雰囲気。店内に入ると大きなガラスの壁面からは美しい日本庭園をフルスクリーンで眺めることができます。
清潔感がある落ち着いた空間で、ラーメン屋ではなく美術館に来た印象に近く、家族連れからカップル、グループにも適した各種シーンで利用しやすい素敵な店舗です。

スタッフの親切な心遣いと「酒楽亭 空庵」ならではのスタイル

スタッフはとても親切で、迅速なサービスを心掛けているようで、店の特別な雰囲気に合わせた、丁寧な接客がとても好印象です。
店内の入口にある券売機を案内され、「秋なすと蟹白醤油のらーめん」を注文。「酒楽亭 空庵」ではすべてのラーメンに「鴨葱皿」が付いてきます。ラーメンは特に鴨肉を使用したラーメンが大人気です。
ユニークな体験として、「鴨葱」をIHコンロで自分で焼くスタイルがあります。これは、食事をより楽しむための工夫の一つで、「酒楽亭 空庵」でしか体験できない思い出に残る演出です。

店主のこだわりに浸る最高のラーメン時間

案内された席で、心静かにラーメンを待っていると、まずはコップに入ったスープが提供されました。一口一口味わいながらスープをいただくと、自然と次にくる料理への期待が膨らみ、「鴨葱皿」が運ばれてきます。

Kuuan photo 1

はじめにスタッフから説明をしてもらえますが、各席のテーブルに埋め込まれたIHコンロを使って自分で「鴨葱皿」を煮立てます。煮過ぎると鴨肉が固くなるので、表面にさっと火を通したら裏返してもう片面も火を通します。頃合いを見てIHコンロを切り、余熱でじんわりと焼くのが「鴨肉」柔らかくて美味しく頂ける焼き方のようです。
メインのラーメンを頂く前に、この塩ダレの特製和出汁の「鴨葱」は最高に美味しいです。おかわりがしたいくらいです。はっきり言って、この「鴨葱皿」だけでも「酒楽亭 空庵」に来る価値はあります。

「鴨葱」を一枚一枚堪能しながらいただいた後に、ベストなタイミングでラーメンが運ばれます。
この時点で、口の中も気持ちの中もラーメンを向かい入れるために最高のコンディションが整っています。

Kuuan photo 2

まずはスープからいただきます。
見た目はシンプルで綺麗なスープです。大量の蟹を煮詰めて作った特製白醤油と鴨出汁のスープの透き通ったスープにコクと旨みがぎっしり詰まってて、味に深みのあるとても美味しいスープです。 

Kuuan photo 3

次に、麺は中細ストレート麺。深みのある美味いスープととても相性がよく、喉を優しく通る感覚も最高です。
何度かスープも麺も味わい、次にタイミングを見て、別の小皿にあるオイルを流し込みます。清湯系スープには抜群のアクセントになるオイルでより一層ラーメンを楽しみます。

具材には、美味いスープをたっぷりと吸った麩や茄子、とろりと濃い黄身の味玉などがさまざまな食感とアクセントで、食べ進めるたびに楽しませてくれます。もう言うまでもなく最高に美味しいです。
料理はもちろんですが、店主のセンスや感覚や技術、志向を楽しませてくれる最高の料理、ラーメン時間でした。

【 Ramen Japan Net Editor’s voice 】

総合的に、料理の品質、サービス、雰囲気など、どこをとっても高く評価できるラーメン店です。特に鴨ラーメンを楽しみたい方や、日本庭園の景色を愉しむことで癒されたい方にはおすすめです。批評はあくまでも比較や個人的見解や印象が含まれるため好きではありませんが、そんなことどうでもよくなるくらい、「酒楽亭 空庵」のラーメンや料理、サービス、雰囲気、時間を体験する場所として完成度の高いラーメン店です。

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